元マトリ官が解説 

マトリの仕事

麻薬取締官の殉職者数を解説

麻薬取締官の仕事は危険って聞くけど、殉職者はいるの?

この記事では、こんな疑問にお答えします。

結論から言えば、麻薬取締官の殉職者は「0」です。

これまで誰も殉職していません。

確かに危険な職業ですが、リスク管理も徹底しているので、この数字が実現できています。

殉職者を出さないための対策について解説します。

麻薬取締官の殉職者

麻薬取締官の殉職はゼロです。

これまで誰も殉職していません。

ただ、危険がないから殉職者が出ていない訳ではありません。

犯人も捕まりたくないので必死です。

時には麻薬取締官に危害を加えてでも逃げようとする奴もいます。

なので、少なからず危険はあります。

では、どうして殉職者が出ていないかと言うと、危機管理対策をしっかりやっているからです。

麻薬取締官の危機管理

これから麻薬取締官の危機管理について解説していきます。

相手の不意をつく

麻薬取締官の職務の中で、1番危険なのは犯人逮捕(捜索)のときです。

当然ですが、犯人は、近くに警察がいると分かると身構えます。

逃げる準備をしたり、抵抗する準備をしたりします。

だから、相手が完全に油断している時に声をかけたり、取り押さえたりします。

あくまでも例ですが、ご飯を買いにコンビニに向かっている時って、自然体ですよね。

そんな時に、突然、後ろから声をかけられたら、一瞬??ってなって動きが止まりますよね。

そんな相手にスキができる状態の時に、声をかけて、ガサを始めたりします。

数で圧倒する

隙をついて犯人に声をかけてもまだ油断はできません。

マトリと聞いた瞬間に、逃げたり抵抗する犯人も多いからです。

なので、犯人とファーストコンタクトをしたら、その後、速やかに一定数の取締官をその場に急行させます。

犯人もマトリが1人や2人なら、「逃げられるかもしれない」と考えるかもしれません。

しかし、取締官が5、6人いたら、

「逃げるのは難しいそうだな」

「抵抗しても取り押されられてしまうな」

と、逃げたり、抵抗することを諦らめさせられるんです。

なので、犯人に声かけする際の体制や配置は、いろいろな場面を想定して、綿密に設定します。

身を守る装備

危機管理では、常に最悪の事態を想定して準備することが鉄則です。

なので、犯人逮捕の際は、自分の身を守るための装備を身につけます。

「防弾チョッキ」や「防刃チョッキ」(刃物を通さない)、「防刃グローブ」などを身につけます。

また、犯人に抵抗された場合に備えて、「警棒」や場合によっては「拳銃」も携行します。

もちろん警棒や拳銃は使わないことがベストです。

捜索(ガサ)中も油断しない

うまく犯人を確保できて、部屋などの捜索を開始し、薬物が見つかれば逮捕です。

このガサ中も気を抜きません。

ほんの一瞬のスキをついて、抵抗して逃げようとする犯人もいるからです。

ガサ中は常に犯人の行動に目を光らせる、少しでも変な行動をすれば、先に制するようにします。

麻薬取締官の危機管理

麻薬取締官は解説したように徹底した危機管理を行なっています。

これが伝統となり受け継がれているので、殉職者は出ていないんです。

 

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