この記事では、こんな疑問にお答えします。
麻薬取締官は薬物事件の犯人の逮捕を仕事としています。
なので、デスクワークをしている公務員や薬局で働いている薬剤師よりは危険かもしれません。
ですが、これまで麻薬取締官の殉職者は「0」です。
それは、麻薬取締官が様々な危険防止策をとっているからなんです。
そんな危険防止策を説明していきます。
麻薬取締官の仕事で危険な場面
麻薬取締官の仕事の中で、1番危険性が高いのは、やはり「犯人逮捕の時」です。
麻薬取締官の捜査対象は、暴力団組員、不良外国人、薬物乱用者です。
当たり前ですが、みんな逮捕されたくありません。
薬物の量によっては10年以上、刑務所に入ることになるので、相手も必死です。
逃げたり、暴れたり、抵抗してくる者もいます。
だから、犯人を逮捕する時が危険性が高いのです。
事故防止策
犯人を逮捕する時は危険な場面となることがあるので、防刃チョッキ(刃物が刺さらないチョッキ)、防弾チョッキを付けていきます。
まずは、自分の身を守らなくてはいけないからです。
また、麻薬取締官は、小型武器を持つことができます。
具体的には、「警棒」と「拳銃」です。
ただ、警棒や拳銃はお守りみたいなものです。
なぜなら、拳銃などを使わなくてはならない状況になること自体が、捜査の失敗を意味しているからです。
拳銃を使わなくてはならないということは、相手に刃物や拳銃を持たれてしまっていると言うことなので。
最も大切なことは、「犯人に抵抗されることなく、逮捕する」ということです。
刑事ドラマでは、犯人に逃げられたり、銃撃戦になったりしますが、ああなってしまっては捜査官の負けなのです。(そうならないとドラマは盛り上がらないのですが…)
相手のスキをつく
「犯人に抵抗されることなく逮捕する」
そのポイントは、「相手のスキをつくこと」です。
つまり、相手の油断している時を狙って、犯人を確保するんです。
想像してみてください。
あなたが、学校や仕事からの帰宅中、最寄駅に到着しました。
さあ着いたと思って電車から降りた瞬間、突然声をかけられたらどうですか?
多分、だれ?何?どうして?
みたいに?がたくさん着くと思います。
その時は、頭の整理がつかず、とっさには体は動かせませんよね。
その?がついてる数秒で取り押さえます。
相手によってシチュエーションは様々ですが、このように相手の隙をつくことで、犯人をスムーズに確保します。
やる時はやる
相手のスキを着いて、「刃物や拳銃を出されるような最悪の場面」は回避しても、暴れて悪あがきする犯人もいます。
こんな時は最小限度の力で犯人を制圧します。
麻薬取締官が怖くて逃げたなんてことは絶対にあってはダメです。
だから、やる時はやります。
ただし、相手に不必要な怪我をさせないよに「必要最小限度」でです。
相手と自分の実力が同じ位の場合、最小限度なんて余裕はなくなります。
相手より実力が勝っていて、勝っているという自信があるからこそ、余裕が生まれ、スムーズに相手を制圧できるんです。
そのために、麻薬取締官は逮捕術訓練を行い、日々、鍛錬しています。
麻薬取締官は危険防止策とって仕事をしている
このように麻薬取締官の仕事は、危険な場面もありますが、きちんと危険防止策をとって仕事をしています。
だから、殉職者もでていないんです。
そして、犯人を逮捕することだけでなく、この危険防止策をきちんと考えることも麻薬取締官の大切な仕事です。