この記事ではこんな疑問にお応えします。
結論から言うと、麻薬取締官になるには、
理系であれば薬学部、文系であれば法学部
に入学することをお勧めします。
ただ、それ以外の学部でも麻薬取締官になることはできます。
麻薬取締官になるための大学の学部選びを詳しく解説していきます。
麻薬取締官の採用条件
麻薬取締官のホームページをみると、応募資格は次のように記載されています。(令和元年度のもの)
下記1、3又は2、3の条件を満たす者
1、国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)「行政」又は「電気・電子・情報」の第1次試験の合格者(ただし,最終合格者を採用の条件とします。)
2、薬剤師,薬剤師国家試験合格者又は薬剤師国家試験合格見込みの者で,平成元年4月 2日以降に生まれた者(ただし,薬剤師国家試験合格者及び薬剤師国家試験合格見込みの者については,薬剤師免許の取得を採用の条件とします。)
3、麻薬取締官として職務執行に支障のない健康状態である者
ようするに、麻薬取締官になるためには、
ポイント
- 薬剤師
- 国家公務員試験合格者
である必要があります。
薬剤師資格を取れる学部
まず、薬剤師になるためには、必ず薬学部を卒業する必要があります。
薬学部を卒業しないと薬剤師国家試験を受験できないので、薬剤師になるには必ず薬学部を卒業する必要があります。
なので、大学の薬学部に入学して下さい。
因みに、薬学部を卒業するには、医学部ら歯学部と同様、6年かかります(他の学部のように4年ではないです)
国家公務員試験を受ける
麻薬取締官になるためには、国家試験公務員試験一般職試験に合格する必要があります。
そして、公務員試験は「行政」か「電気・電子・情報」の区分で合格する必要があります。
オーソドックスなのは、やはり「行政」でしょう。
行政の区分は、どの学部でも受験できます。
文系でも理系でもできます。
なので、どの学部でも麻薬取締官にはなれます。
しかし、公務員試験には法律の問題が多く出るので、文系であれば法学部の方が有利です。
麻薬取締官の実務の面でも法学部が有利
また、法学部卒は麻薬取締官として働くうえでも有利です。
麻薬取締官は司法警察員として、法律を基に仕事するからです。
実務では、刑法、刑事訴訟法、覚醒剤取締法などの薬物関係の法律を詳しく知っていなければダメです。
だから、法学部の方が有利なんです。
ただ、法律はまやく採用されてから勉強します。
薬剤師として採用された人は、基本的に法律なんて勉強してきていません。
だから、採用されてから法律は勉強するので、法学部でなくても麻薬取締官になれますよ。
麻薬取締官になるための学部選び
まとめると、どの学部を卒業したとしても麻薬取締官にはなれます。
ポイントは、
薬剤師として採用試験を受けるには「薬学部」を卒業しなければダメで、国家公務員試験を受けるのは「法学部」が有利
ということです。
※法学部が有利と説明しましたが、「法学部卒であること=優秀な麻薬取締官」ではありません。
やはり、仕事ができるかどうかを左右するのは、採用されてからの「熱意」と「やる気」です。
そう考えると学部は関係ないとも言え、今、大学生の方は自分の今の学部で麻薬取締官を目指してみて下さい。