麻取の仕事

読者質問の回答【麻薬取締官の研修】

ブログの読者さんから質問を頂きました。

 

質問事項

入庁後の研修についてお教え頂きたいのです。
入庁直後は自衛隊に数日間入隊して訓練を受けると聞きました。
そこではどのようなことをするのでしょうか。
また、自衛隊以外にもこんな研修がある、といったことをお教え頂けますと幸いです。

この様な質問を頂きましたので、お答えしますね。

麻薬取締官の研修

今回は、麻薬取締官の研修についての質問です。

麻薬取締官の研修は、どちらかというと、「短期間でエッセンスを教える」と言った研修が多いです。

警察官は拝命すると、警察学校に入り、半年や1年間、警察官としての知識を身につけます。

そして卒業後に、交番勤務などに就くことなります。

一方、マトリは、捜査課に配属されれば、初日から捜査の現場に出ることになります。

なので、基本的には、日々の捜査を通して先輩から仕事を教わり、学んでいきます。

この現場での仕事をしながら、短期間の研修を受けます。

現場を経験しているので、研修の内容もリアリティがありますし、研修で得た知識をすぐに現場で使えます。

ですから、実践的な教育プログラムになっています。

因みに、麻薬取締官の研修スケジュールについては、マトリのホームページに掲載されています。

(麻薬取締官のHPより引用)

新規採用職員研修

新規採用職員研修は、麻薬取締部に採用されて、最初にある研修です。

採用されて1〜2ヶ月後にあり、期間は約2週間です。

この研修で、全国の同期と初めて会うことになります。

質問者さんの質問にあった「自衛隊研修」は、この研修の一部です。

内容は集団行動を学んだり、体力作り(歩いたり走ったり)の内容です。

自衛隊のホームページに一般的な体験生活が出ていたので参考にしてみてください。

※研修の内容は見直されるため、現在も自衛隊研修を行っているかは、業務説明会等で聞いてみて下さい。

麻薬取締職員研修

麻薬取締職員研修は、採用半年後ころに行われる約1ヶ月間の研修です。

新規職員研修より、更に詳しい内容となります。

この研修では、全国の同期の他、都道府県の麻薬取締員も参加します。

あと、聴講生として、海上保安庁や税関の方も参加します。

泊まり込みでの研修なので、講義の時だけでなく、夜の飲み会を通しても絆が深まります。

麻薬取締官初等科研修

麻薬取締官初等科研修は、採用1年後ころに行われる麻薬取締部の研修です。

この研修は全国の同期と一緒に受けます。

この時期は、麻薬取締官に任官されるからですので、司法警察員としての実務や心構えなどの講義があります。

麻薬取締官の中等科研修

麻薬取締官の中等科研修は、任官後3年位で行われる研修です。

この研修では、中堅取締官のとしての実務的な講義があります。

麻薬取締官高等科研修

麻薬取締官の高等科研修は、任官後10年位で行われる研修です。

この研修では、捜査の実務的な内容はもちろんですが、「捜査の指揮をする」という観点での講義が加わります。

その他研修

その他、外部の研修に参加させてもらうこともあります。

警察や検察庁主催の研修です。

外部研修は、人脈も広がり、その人脈が研修後に役に立ちます。

「こんな時はどうしてますか?」と、自分の組織以外の人の意見が聞けますからね。

まとめ

麻薬取締官の研修は、様々あり、その年代に応じてスキルアップできるようになっています。

 

以上、私なりに質問にお答えしました。

1人の方が疑問に思っていることは、他の方も疑問に思っているはずなので、回答を公開させたもらいました。

質問者さんにはご理解頂ければありがたいです。

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