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麻薬取締官の逮捕術を解説

麻薬取締官は逮捕術訓練をしてるの?

この記事では、こんな疑問にお答えします。

麻薬取締官は、薬物事件に関しては犯人を逮捕する権限があります。

犯人を逮捕する時は、相手から抵抗にあったりして危険なこともあるので、警棒や拳銃を持つことも許されています。

そうは言っても、警棒や拳銃を使うのは最終手段なので、スムーズに相手を逮捕するために「逮捕術の訓練」を行なっています。

麻薬取締官の逮捕術

麻薬取締官の逮捕術術は、警察官の逮捕術とは違い、マトリ独自のものです。

ベースとなっているのは少林寺拳法です。

少林寺拳法、「まず自分の守りを固め、相手の攻撃に対ししっかり対応して、その上で反撃する」という特徴があります。

警察官もそうですが、麻薬取締官は、逮捕するからと言って、いきなり、犯人を殴る蹴るはできません。

相手が暴れた場合でも、相手に怪我をさせない程度の最小限の力で制圧しなくてはいけません。

だから、少林寺拳法の「守りを固める」という特徴があっているんです。

また、少林寺拳法の受け身は、柔道のように両手を叩きつけるものではなく、体の回転を利用して体への衝撃を吸収します。

コンクリートの上でもできる受け身なので、様々な現場が想定される麻薬取締官の逮捕術に適しているのです。

麻薬取締官の逮捕術のベースは少林寺拳法ですが、少林寺拳法の技術を基に、より相手を逮捕(制圧)することに特化して作られたマトリ独自の技術です。

逮捕術の訓練

逮捕術の訓練は週に1回は行っています。

業務に必要な技術ですので、業務時間中に訓練しています。

訓練内容としては、基本の「突き」や「蹴り」、相手を制圧するための固め技の練習などです。

また、柔らかい棒を使った警棒の訓練もおこなっています。

人によっては業務の訓練の他に、自分で空手やボクシング、柔道の道場に通っている者もいます。

逮捕術は実際に使えるか

犯人を逮捕する時、習った逮捕術を使って、きれいに犯人を制圧する。

これが理想ですが、なかなか習った技を使って犯人を制圧することは難しいです。

じゃあ、逮捕術を訓練する意味はないか?

そんなことはありません。

逮捕術を訓練していれば、「日々訓練しているから負けることはない」という自信が持てます。

この負けないという自信が、逮捕現場で余裕を持って冷静に対処できる源となります。

この冷静さは、とっさの判断をする時に非常に重要です。

だから、麻薬取締官は、逮捕術の訓練を日々行なっているのです。

逮捕術の階級

麻薬取締官の逮捕術には階級があり、

初級→中級→上級

と上がっていきます。

麻薬取締官の研修の時に逮捕術の試験があるので、研修も文武両道です。

麻取になるために武道は習っておくべきか?

麻薬取締官になるために、「学生のうちから武道を習っておいた方がいいか」と聞かれることがあります。

個人の考えを言えば、そのためだけに武道を習う必要はないと思います。

確かに、武道を習っていて損はないです。

体力も付きますし。

ただ、武道経験があることで、採用で有利になるかは未知数です。

実際に、武道経験がなくても、麻薬取締部に採用になっている職員はいます。

なので、学生時代は自分の好きなことに打ち込んだ方がいいと思います。

麻取の逮捕術(まとめ)

麻薬取締官の逮捕術は少林寺拳法を基にした、マトリ独自の技術です。

逮捕術訓練を行うことにより、逮捕現場で、相手にケガをさせず、自分自身もケガをせずに、相手を制圧することができるんです。

なので、麻薬取締官は、日々の業務として逮捕術訓練を行なっています。

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